中総体博多区大会準決勝の結果…。(6/30)

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試合結果

昨日から本校も中総体が本格的に始まり、最初のゲームを戦ってきました。今年も昨年と同様に初戦はあまり良いゲームにはならず、課題が多く残るゲームではありましたが、とりあえず勝利することができ、次の福岡市大会への出場権が確定したのでホッとしています。

令和6年度 中学校総合体育大会博多区サッカー大会
6月30日(土)福岡市立三筑中学校G
準決勝 9:00~
東福岡自彊館中 5-0 東住吉中
準決勝 10:30~
板付中 0-0(PK4-5)三筑中
交流戦 12:30~
東光・千代中 2-1 席田中

今週末の予定も一緒に掲載しておきます…。
7月6日(土)東福岡高等学校人工芝サッカー場
決勝 14:00~
東福岡自彊館中 vs 三筑中
第3代表決定戦 15:30~
東住吉中 vs 板付中

昨日の試合はスコアーこそ最終的には5-0となりましたが、特に前半はミスばかりでなかなか難しいゲームでした。もちろんピッチは水溜まりも多くスリッピーでもあり、やりづらいことは十分承知の上ではありますが、ゲーム前のミーティングでチームとしてやらなければならない約束事(共通認識)をきちんと説明をしたつもりではありましたが、全くもってできていませんでした。特別に難しいことを要求しているわけでもなく、今までやったことのない新しいことを要求しているわけでもありません。ただ、昨日のゲームの前半は予想通りの展開だったと思います。今まで様々なチームでこの中総体を戦ってきましたが、初戦で素晴らしいゲームだったと言えるようなゲームができた年はありません。中総体で九州・全国の舞台まで戦えたチームも新人戦やU-14のサッカー大会で優勝して九州大会に行ったチームも必ず中総体の博多区大会の初戦はあの手この手を使っても良いゲームにはなりません。今年のチームは新人戦の福岡県大会でも優勝して九州大会も経験していますし、県外遠征でも数多くのクラブチームを相手に戦ってきました。けれでも、やはり初戦というのは本当に難しいなと思っています。

ただ、後半はだいぶ緊張もほぐれてきたのか、徐々にチームとしての約束事が実行されるようになり、ピッチコンディションにはあまり左右されずにサッカーができ始めました。特に昨日のゲームのハーフタイムはいつも以上にダメ出しをすることとなりました。普通に考えて他校では最後の中総体ではあまりダメ出し等はしないとは思うのですが、私自身はダメなものはダメとトレーニングマッチや遠征先でも言ってますし、公式戦では福岡県リーグでも言います。ですから、中総体だから褒めていいプレーを引き出すなどということをする方がちょっと自分自身で気持ちが悪いのです。いいものはいい。ダメなものはダメとはっきり簡潔にいうこと。ここの部分がダメだからうまくいっていないということをはっきりと言って、やらなければならないことを明確にするようにしています。そこに選手の判断が無いかというとそんなことはありません。数多くの選択肢を注入し、その中から状況に応じて最適解を選ぶ力をこの1年間で養ってきましたので、最終的な決断は選手に任せています。
もちろん、選択肢の選び間違いが多ければ代えますし、選択肢のあきらかな選び間違いがあればすぐに指摘をしてその場で修正は行います。ただ、昨日のゲームに関しては前半と後半では明らかに選択肢の選び間違いが減ったと思いますし、最適解を選ぶ場面も多く見られました。なお、ここでいう最適解とはサッカーにおける原理原則(共通の約束事)です。サッカーは自由が多く認められているスポーツですが、囲碁や将棋と同様に勝つためのプロセスとなる定石(定跡)があり、それが原理原則とよばれるものです。そのことを正しく理解することができていればより勝利の可能性は高まります。ぜひ、次の決勝戦に向けて、今一度サッカーにおける原理原則の復習をおこなっていきたいと思っています。

今日はこれで最後にしたいと思いますが、私が選手たちに常々言っている言葉があります。それは「強い者が勝つのではなく、勝った者が強いと評価されるのだ…。」これを初めて知ったのは漫画『キャプテン翼』の中に登場する西ドイツ(現ドイツ)キャプテンのカールハインツ=シュナイダーが「サッカーは強い者がかつんじゃないんだ。勝った者が強いんだ‼」(原文ママ)と言ったところです。まだ私がサッカー選手だった頃に漫画で読んだのですから今から30年以上前に知った言葉を選手たちに話しています。そして、その言葉が実は50年前の1974年のワールドカップで低い前評判を覆して優勝した西ドイツの皇帝フランツ=ベッケンバウアーがオランダの天才ヨハン=クライフを破って世界一になった時に発した「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ」というものだったということを後に知ることになり、「ずいぶんと古い言葉なんだけど、今でもそうなんだよなぁ」と改めて感慨にふけっています。のちの後輩たちの誇りとなるためには先輩たちを超えていかねばなりません。昨年のチームでスタメンでピッチに立っていた3年生の選手はわずか3人でした。でも、彼らは九州大会まで行った。だからきっと昨年のチームは強かったんだと思います。今年のチームは昨年出場していた選手が数多く残り、去年の財産をもとにさらにチームをブラッシュアップさせ、上手にもなったと思いますし、いいサッカーをするようにもなったと思います。今年のチームはいいチームです。でも、いいチームが勝つわけではない。新人戦で福岡県で優勝したから周りは強いと思っているかもしれないけれども、本当に強いのかどうかは再び福岡県の頂点に立って九州大会に出場し、1回戦、2回戦を突破して九州の5枠の中に入って全国に出場して、過去の先輩たちが残してくれた全国ベスト16を超える結果を残して初めて今年のチームは強かったと私は評価するつもりです。それだけのことができるチームだと信じて明日からの朝練をまた頑張っていきたいと思います。われわれはもっともっと成長できると信じて…。

それでは、今日も長くなりましたがこの辺で…。おやすみなさい。

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