今日は快晴の青空の元、福岡県リーグの前期最終節が行われました。3月15日(土)からの1週間で3ゲームと大変ハードなスケジュールの中、選手たちは一人ひとりよく頑張ってくれたと思っています。今日はその3ゲームの振り返りを行いながら、後期に向けての準備を進めていきたいと思っています。
3月15日(土)上毛町大池公園G
第7節 9:30~
東福岡自彊館中 3-1 FCファルファーラ
通算成績:3勝4敗(勝点9)

3月20日(木・祝)筑後広域公園クレーコート
第8節 9:30~
東福岡自彊館中 1-2 筑後サザンFC
通算成績:3勝5敗(勝点9)

3月22日(土)筑後市北部交流センター(チクロス)G
第9節 12:10~
東福岡自彊館中 6-4 筑後FC 2nd
通算成績:4勝5敗(勝点12)

前期リーグは上記の通り4勝5敗の勝点12で折り返すことになりました。この結果をどうとらえるかというのは非常に難しいところではありますが、得点が24・失点が23でしたので得失点は+1ということを踏まえると、まず前期リーグは無駄な失点が非常に多かったと思います。特に自分たちのミスによる失点が半数以上ありましたので、守備の部分の再強化は必要不可欠です。しかしながら、一方で攻撃面の24ゴールはSALTZ・小倉南・サンクタスの上位3チームに次いで4番目でしたので、攻撃はそれなりに通用した部分もあったのではないかと思っています。もちろん、決定機を決めきれなかった部分もあったので、シュートテクニックの向上のためのトレーニングはしっかりと行っていく必要があります。

さて、今回の福岡県リーグで感じたことのひとつとして、クレーコートでも自分たちの目指すサッカーはこれまでになくできていると思います。もちろん、人工芝のグラウンドの方がより良いプレーができるとは思いますが、クレーコートでも自分たちの持ち味を出せるようになってきていることについては非常に成長を感じています。
私は常々「うまい選手はどんなピッチでもうまい」と言っています。15日のファルファーラ戦は大雨のクレーコートでのゲームでしたが、選手たちは難しいピッチのなか丁寧にボールをつないでゴールを目指してくれたので、収穫のあるゲームであったと思います。

一方で守備の部分はなかなか改善が進まないというのが正直なところです。もちろん、守備は相手がボールを持っている時には全ての選手が行わなければいけないことではありますが、ボールに対する寄せが甘くてミドルシュートを決められたり、セットプレーでマークをしきれずにゴールを決められた場面もあります。その他にもクリアーが小さくて2次攻撃を受けてゴールを決められたり、自陣でパスカットされたり、オウンゴールがあったり、GKのファンブルがあったりと誰か特定の個人に問題があるというよりはチーム全体の問題です。もっとクリアーのトレーニングもしなければならないと思いますし、自陣からのビルドアップやボールポゼッションの質を高めなければなりません。ボールを失わずに相手コートまで運ぶ力はまだまだ不十分だと感じています。相手と身体接触をしないポジショニングであったり、止める・蹴る・運ぶのスキルの質の向上もドリルトレーニングによる反復で改善していかなければなりません。また、明日のトレーニングで修正を試みます。

最後に前期リーグを振り返って、この1週間で大きく変えたことがあります。それは、選手に判断と決断を委ねるということです。もちろん、戦術的な要求はゲームの前とハーフタイムには行います。しかしながら、トレーニング中もゲーム中も基本的には選手の選択肢を尊重するように努めてきました。とにかく、今このチームで必要なことは主体的にディスカッションを重ねながら問題解決をしていく能力の育成だと考えています。まだお互いにコミュニケーションが不足していてミスも少なからずあります。そのミスが失点につながっているのも事実です。選手間におけるコーチング(指示出し)は責任を伴ないます。やはり成長をしていくためには自分の発言に責任を持つことが重要です。もちろん、間違えた指示によってゴールを決められることもあるかもしれませんし、その失点によりそのゲームが敗戦になるかもしれません。しかし、勇気をもってコミュニケーションを取る習慣が身につかない限り、主体性を持った選手に成長していくことはできません。中総体で勝つためには、指導者が不在でも自分たちで主体的に判断と決断ができるようにしておかなければならないと思います。指導者の勝負所は日々のトレーニングです。トレーニングのなかでゲームでやってほしいことをしっかりと落とし込んで、あとはゲームは選手に任せる。その任せるという勇気を持つということが指導者に求めらるのだと思います。とにかく20年以上指導者をしていても学ぶことに終わりはありません。何が正しいのかを選手とのかかわりの中でひとつひとつ見つけていきたいと思います。

それでは、今日はこの辺で終わりにします。また、明日のトレーニングで振り返りを行うとともに、次は関西遠征でしっかりとひとりひとりが成長できるように頑張っていきますので、引き続きサポーターの皆様の温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。
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