令和6年度 福岡県中学U-14サッカー大会
2月1日(土)福岡フットボールセンター
準々決勝(5回戦) 9:30~
東福岡自彊館中 2-3 高見中

今日のゲームは完敗でした。
自分たちの持っているものは全て出し切ったことと思います。明日もう一度戦って勝てるかというと結果はおそらく変わらないと思います。今の自分たちの問題点が全て浮き彫りになったゲームでした。新人戦のベスト16で敗退したゲームではボールを握ることができており、決定的な場面を決めきれなかったことによるPK負けでしたが、今日はボールを自分たちで保持することができず、シュートの場面も相手の高見中の方が上回っていたと思います。
課題として挙げていた守備は崩壊して3失点。崩されて奪われたゴールは後半の1点のみでしたが、前半の2点は集中力の欠如やコミュニケーション不足など自分たちのミスで失った点数です。しかしながら、この失点の修正には膨大な時間を要することを覚悟しなければなりません。敗因はシンプルに相手よりも失点数が多かったから負けたわけですから、明日からのトレーニングは必然的に守備力向上に向けてのものをプランニングしていく必要があります。

さて、今日のゲームを振り返って感じたことを忘れずに記載をしておきたいと思います。
まず、冒頭に記したように明日もう一度高見中と対戦しても勝てないと思う理由をいくつか記しておきたいと思います。
①強いボールを蹴れるチームと蹴れないチームとの差
②セカンドボールの回収率の差
③パススピードの差
④ボール回収後のカウンターのスピードの差
今日のゲームではフィジカルの差をものすごく感じました。それなりに技術のレベルは今年はあるとは思いますが、その技術を発揮させてもらえなかったというのが、ベンチから観ていて感じた率直な感想です。ボールを止める・蹴る・運ぶは技術の基本三原則ですが、その技術を高強度で発揮できないと上のレベルでは通用しないというのを痛感します。その部分で言えば、2試合目に勝利した三国中もスピードがあってセカンドボールの回収率が高いなと本部席から観て思いました。ですから、仮に今日のゲームで勝つことができたとしても明日のゲームで勝つことはできないだろう思うのです。

現在のジュニアユース世代(U-15世代)のトレンドは、間違いなく技術からフィジカルへとシフトしています。技術の習得はジュニア世代(U-12)で完成し、ジュニアユース世代ではそこにスピードとパワーを加えていくように変わってきています。ユース世代(U-18)で要求していたことがジュニアユース世代で要求されるようになったことは日本サッカー全体を通してみると素晴らしいことだと思いますし、世界で戦っていくためには必要なことだとは思います。特に今日の自チームを観ていてフィジカルの強度が高くないので自信をもってピッチに立つことができていないなと感じました。上記の箇条書きをした4項目で、相手は自陣から大きくクリアーすることができるが、自分たちは遠くにボールが飛ばない。エアバトルにトライできずヘディングで大きく弾かれるうえにそのボールが回収できない。パススピードが速くダイレクトでボールを動かされた際に目で追ってしまう。ボール回収後のカウンターで背後を取られ後追いする場面が多数…。これだけの差が60分の中で観られたということをまずしっかり直視していかなければなりません。目を背けることは戦わずして敗北することに他なりません。この差を夏の中総体までに埋めることができるかは正直分かりません。オンザピッチのみならずオフザピッチの改善も必要でしょうし、サッカー選手として以前の人間として大切なことをきちんと身につけて成長していくことも必要でしょう。心技体の部分で言えば、心と体の強化が急務だと思います。心は個人の意識が変わらなければ難しいでしょう。体の部分はやはり身体を大きくする食事が必要だと思います。身体が大きくなれば自然とスピードもパワーも上がってきますし、今持っている技術がより発揮しやすくなるでしょう。今は身体が小さく、球際で競り勝つ力がないので自信がどうしても持てない状態だと思います。
ここまで書いてきて、これからやらなければならないこと。それは戦える身体を作ること。技術を磨くことはもちろん大切なことではありますが、技術を磨いてもそれを発揮する身体がなければ、絵に描いた餅にしかなりません。次のステージ(高校の舞台)で戦いたいと思うのであれば、今からやることはおのずと決まってくるでしょう。すでに今日から福岡県リーグは開幕しており、本校は2月11日から参加することになります。今年は日程が非常に過密で前期リーグは3月22日までの約40日間で終わります。ですから、早く気持ちを切り替えて次のアクションを起こさなければなりません。自信をもってまずはピッチに立てるようになること。身体が強くなれば、戦えるようになるでしょうし、戦えるようになれば自信が持てるでしょうし、自信が持てるようになれば声も自然と出てくるようになるでしょう。選手を変えることができるのは選手自身だということを自覚し覚悟を持ちましょう。指導者は変わるきっかけとなるトレーニングやゲームの場を提供する存在にすぎません。トレーニングメニューをプランニングし、ゲームの機会はこれからも準備していきますので、あとはそのトレーニングの中で何を習得し、ゲームで活かしてくのかをひとりひとりがしっかりと向き合って考えていってくれることを期待します。
今日の敗戦を明日の糧にすることができるように…。運がなかったわけではない。力がなかったのだと謙虚に自分自身の現在地を認識したうえで、次のアクションを起こしていきましょう。
それでは今日はこの辺で…。
本日も寒い中、多くのサポーターの方々に応援に駆けつけていただきました。結果が出なかったことは指導者の責任でありますので非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、この敗戦を引きずることなく明日以降の活動に活かしていけるように引き続き頑張っていきますので、今後とも温かいご支援をいただけますと幸いです。
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