<令和3年度 福岡市中学校総合体育大会サッカー大会>
7月22日(木・祝)福岡フットボールセンター
1回戦 9:10~
東福岡自彊館中 VS 高宮中
昨日の午前中に部活ガンバのホームページに福岡市大会の組み合わせが掲載されました。
私たちは博多区の第3代表なので初戦から強豪校との対戦が予想されましたが、
予想通り新人戦優勝校との対戦でした。
しかしながら、1回戦の高宮中は冬のU-14サッカー大会でPK戦で敗れているので
リベンジマッチとしては最高の舞台が整ったと思います。
また、2回戦の相手も私の母校の香椎第三中と新人戦で3位だった姪浜中の勝者と
楽しみな対戦が続く予定です。
さて、これまでの中総体の福岡市大会は楽しみより不安の方が大きかったというのが
正直な気持ちです。新人戦で優勝したり、U-14大会で優勝して春の九州大会に出場した
年でも中総体の福岡市大会ではベスト8ぐらいで負けてしまうことが度々ありました。
夏の大会の難しさというのは技術だけでは勝ち上がれず、体力や精神的な部分が勝敗を
大きく左右するということにあります。
私自身は夏の福岡市大会は「心・技・体」でいうなれば、「心」が一番重要だと感じます。
「技術」は例年とほぼ変わりません。「体力」はトレーニングマッチや80分の福岡県リーグを
行っていないので未知数ではありますが、夏の中総体は1日1試合ということと火曜日と金曜日に
タイム走をしっかりとやってきましたので不安はありません。
問題はやはり「心」です。まず、選手が「自立」をしているかどうかが勝敗のカギを握ります。
選手が試合の際に自分のやるべき役割を「自覚」し、自らの「判断」と「決断」によって
ゲームをメイクすることができるかどうか…。
これまで私自身が選手の「自立」の機会を奪ってしまっていたこともあったと思いますし、
私が前に出た時ほど負けていたと思うのです。
私はこの10年で福岡県大会に4回出場することができ、そしてそのうち3回は
九州大会以上の大会に出場することができました。
しかしながら、その出場したチームは振り返ってみても非常に個性派ぞろいで
自己主張の強い選手が多かったと思います。
時に私の要求したこととは異なることをやって点を取ってくるという選手達でした。
もちろん、個性派ぞろいで自己主張の強い選手が多すぎてまとまらずに負けてしまう
こともありましたが、自分を出さずに忠実に私の要求をこなすだけの学年ではやはり勝てません。
では、今年はこれまでの学年と比較するとどのようなチームなのでしょうか?
まず、今年も個性は強いチームだと思いますが、これまでしっかりと手綱を締めて
指導をしてきましたので、自分の持っている良さを十分に出し切れていないチームでした。
練習試合やフェスティバルでは、いい試合ができるのに、公式戦では様々なアクシデントは
あったものの大事なところで勝ちきれない…。
そんなチームだったと思います。
ですから、私は夏の中総体では、その手綱を緩めて徹底的に選手を信じ任せる
ようにしています。試合中に気になることはたくさんあります。けれども、
私はゲームの中では指示を出しません。指示は選手同士が出し合うように求めます。
そして、そのコミュニケーションで出てくる修正のコメントは決して間違ってはいません。
私が指示を出さなくなれば、選手は自然と話し始めます。
ゲーム中もクーリングブレイクもそしてハーフタイムも…。
ハーフタイムくらいは話をさせてくれと思う気持ちもありますが、7分のうち私に
与えられている時間は1分程度です…。でも、それでいいと思っています。
ゲームは選手のためのものであり、指導者のためのものではありません。
そのことを自分の中できちんと理解し、消化をして納得をしたうえで臨む
夏の中総体なので今年は不安な気持ちが本当にありません。
正直なところ22日の試合に勝つことができるかどうかはわかりません。
もしかしたら結果は出ないかもしれない。
けれども、仮に勝つことができなかったとしても、自分たちで判断して決断した
ということが次のステージの扉を開く鍵となるはずです。
勝つことができれば、自信になるでしょう。しかし、負けたとしてもそこに成長が
必ず生まれるようなしかけはできあがっています。勝っても負けても成長できる状態で
夏の中総体に臨むことができることはこれまでありませんでしたので、本当に今年の
大会は楽しみです。どんな結果が出るかはわかりませんが、その結果をすべて受け止めたい
と思います。
さぁ、みんなで中総体を楽しみましょう…。今年は新型コロナウイルスの影響で全ての
選手を会場に連れて行くことはできませんが、目指すところは試合での勝利のはずです。
ぜひ、心をひとつにまずは初戦突破を目指して共に戦っていきましょう。
それでは、今日はこの辺で…。
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