8月10日(火)東福岡高等学校人工芝サッカー場
交流戦 8:00~(50分ゲーム)
東福岡自彊館中 0-7 東福岡高校1年Bチーム
今日の高校生とのTRMは前回の試合よりもメンバーのカテゴリーが上の
1年生Bチームと対戦しました。
スコアーは前半0-2、後半0-5のトータル0-7でした。
前半はまだ厳しく守備をする場面が見られましたが、後半は寄せが甘くなり
シュートを打たれて失点が多くなってしまいました。
今日の試合では、1年生Cチームよりも間違いなく、ボール保持者への寄せが速くなる
ことが分かっていたので、できるだけアンダーツータッチでボールを扱うことを要求しました。
そのためのトレーニングは一昨日の試合後の修正トレーニングでやりましたので、多少なりとも
意識は持てていたと思います。しかしながら、アンダーツータッチでプレーするということは、
ボールを受ける前の準備がどれだけできているかが勝負です。
よい身体の向き(グッドボディシェイプ)をはじめ、素早くグラウンダーで通せるパスコースを
数多く作るための全体のポジショニングが求められます。ボールがない時にも常に準備を
し続けないとボールポゼッション(ボールを失わずに前に運ぶこと)はできません。
私はボールポゼッションができているかを分析する際には各選手の以下の3点を観ます。
①ボールを受ける前 ②ボールを持っている時 ③ボールを出した後
まず①ではボールを受ける前に周囲をよく観て、どこに配給するかの選択肢を複数持てているか。
次に②のボールを保持している際には、どのキックを用いてパス(シュート)をするのか。また、
キックの際の軸足の位置であったり、キックの瞬間にボールをよく見ることであったりといった
キックの構成要素を押さえているのかなどを観ます。
そして、③のボールを出した後はどこにサポートしているのか。私が現役の頃はパス&ゴーという
言葉で表現されていましたが、とにかくパスを出したら動くこと。ただし、どこに動くことが有効
なのかはしっかりと観て判断しなければなりません。また、私はパスは出すものではなく預けるもの
という表現をよく使います。預けたものは返してもらわなければなりません。
では、その仲間に預けたボールはどこで返してもらうのがベストなのでしょうか?
そのようなことを常に考えながらプレーし続けなければなりません。ですから、身体が疲れるより先に
頭の方がどんどん疲れていきます。特にプレッシャーの速い実力者と対戦する際にはその思考の
スピードを何倍速にも上げていかなければなりません。そして、その思考のスピードはトレーニングで
強化していくことが可能です。私は教育系YouTubeをよく観るのですが、常に1.5倍速から2倍速で観る
ようにしています。サッカーの動きは2倍速で観るとよく分からないので通常か0.5倍速で何度も観ますが、話がメインのYouTubeは早口で話しているのを頭の中で素早く整理してノートにまとめていくようにしています。そうすると自然と頭の回転速度が上がっていき、徐々に次の話の内容がイメージできるようになっていきます。
思考のスピードを上げていく手法は人それぞれ異なると思いますが、YouTube動画を倍速で観てノートにまとめるトレーニングは頭の回転速度を上げるためには非常に効果的だと思いますので、試しにお気に入りのYouTube動画を2倍速で観てノートにその内容の要点をまとめてみましょう。
さて、速さは東福岡高校サッカー部の中で最も重要視している項目です。
「はつおう」速くて、強くて、大きくて、うまいの中でも一番最初に書いているのが速さです。
もちろん、速さにも様々な項目があります。
走るスピード、パスのスピード、判断のスピードなど…。
とにかくスピードを意識して上げていかなければ、上位のカテゴリーで活動することができません。
本校サッカー部で活動している選手たちは自分たちのどの速さを上げていこうと考えていますか?
ぜひ、自分たちのプレーをしっかりと自己分析をしてどのスピードを上げることで戦っていくのかをしっかりと自問自答してみましょう。このスピードはかる物差しこそが高校生です。どのカテゴリーの高校生を相手に自分のスピードが通用したのか…?Cチームの選手達とはそれなりに通用した部分もある。けれども、今日のBチームの選手達にはほとんど通用しなかった。ならば、そのBチームの選手たちに通用するスピードはどのように養っていくのか…。
日頃のトレーニングをどのように変えていくのか?
「より速くより正確に…」常に耳にタコができるほど言い続けた言葉。けれども、試合がなかったからなかなかリアリティが沸かなかったこともあるでしょう。でも、高校生とTRMを繰り返していく中で、今の自分自身が全然通用しないということが分かればそれが大きな収穫です。
ここで、「もう通用しないから無理だ」と諦めるのも人生、「通用するために己は何をなすべきか」ともがき苦しみながらも前に進むのも人生。それを決めるのは他でもない選手一人ひとりだと思います。
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない
You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.(イギリスの諺)
成長の機会はたくさん提供してあげます。けれども、その機会を生かせるかどうかは自分次第です。
ぜひ、東福岡高校で赤ユニを着てピッチに立ちたい。プロのサッカー選手にないたいと本気で思うのであれば、変わるのは今です。まだまだ今なら十分に間に合います。
夢の舞台を夢で終わらせることなく、夢の舞台を現実のものとして掴み取ってくれる選手が東福岡自彊館中学校サッカー部から誕生していくことを心から期待しています。
さぁ、明日もまたフットボールを頑張りましょう。それでは、今日はこの辺で…。
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