福岡県リーグは現在も継続中ではありますが、毎年お盆前の8月11日と12日の1泊2日は熊本県八代市で開催されているエスペランサフェスティバルに参加をしています。この遠征は1年生にとっては初めての宿泊を伴なう強化遠征となります。中総体の九州大会以上の大会に出場した際には宿泊をすることにはなりますが、私が直接指導をする最初の宿泊を伴なった遠征はこのエスペランサフェスティバルです。この遠征ではいいゲームをすることはもちろん大切なことなのですが、オンザピッチよりもオフザピッチの方を重点的に強化をしていきます。ここが上手くいかないと、秋・冬の島原遠征や春の関西遠征などの宿泊を伴なう県外遠征がより良いものになっていきません。中総体前はそこまで深く1年生に関わることがないのですが、この遠征で1年生をじっくり観察するようにしています。また、3年生が不在の状況で2年生がリーダーシップを発揮して1年生を動かすことができるようになるかに関しても重要視しています。まだ現在は3年生がチームに在籍をしていることもあり、なかなか1年生を動かす機会が限定されています。ですが、今回は3年生がいないなかでどのように指示を出し、1年生を効果的に動かしていくかも注目していました。本当にさまざまな場面を観ることができ、今後の指導に活かせる教材がたくさん収穫できたと思っています。
エスペランサフェスティバル1日目
8月11日(日)日奈久ドリームランドG
第1試合 11:00~
東福岡自彊館中U-14 0-2 キングスU-14
第2試合 12:00~
東福岡自彊館中U-13 0-7 キックスU-13
第3試合 13:00~
東福岡自彊館中U-14 7-0 紫原中U-14
第4試合 14:00~
東福岡自彊館中U-13 4-4 人吉第一中U-14
エスペランサフェスティバル2日目
8月12日(月・祝)八代運動公園多目的運動広場
第1試合 9:00~
東福岡自彊館中U-14 6-0 キックスU-13
第2試合 10:00~
東福岡自彊館中U-13 0-1 フォルトゥナU-13
第3試合 11:00~
東福岡自彊館中U-14 6-0 託麻中U-14
第4試合 12:00~
東福岡自彊館中U-13 0-7 RE GATE U-13
さて、今回の遠征で感じたことはチームとしての「技術・戦術」の出発点は昨年のチームよりも高いところにあると思います。ただ、先日のHIGASHI FCとのトレーニングマッチの時のようなゲームをすることもありますので、調子の波が大きいというのが課題だと思います。あとは、スタミナがまだまだ不足をしていますし、ケガをしやすいプレーヤーが多いのも懸念材料ではあります。ですから、バックアップメンバーをもっと充実させていかなければなりません。現状は経験値にかなりの差がありますので、とにかくゲーム数を増やし、ゲームをこなすなかでスタミナも向上させ、ケガに強い身体を作り上げていく必要があります。あと、ゲーム中のコミュニケーションもまだまだ不足しています。お互いに「おれはこうしたい」という要求と「お前にこうしてほしい」という指示が主体的に出せるようになるためにもっとプレー中の対話を重視する必要があります。一番最後の写真は福岡県リーグでスタメンで出場している選手が「守備の際にはこのように動いてボールを取りに行ってほしい」という指示を出しているところです。私はこのことは、まだ今回の遠征では触れないようにしておこうと思っていたのですが、福岡県リーグで行っている守備の戦術を新しくピッチに立った選手たちに教えていたところは非常に良かったと感じました。
このような感じで新チームの最初の土台となる課題ははっきりしましたので、まずはスタミナの向上とケガに強い身体作り、およびプレー中のコミュニケーション能力の向上に重点を置き、新人戦に向けてレベルアップをさせていきたいと思います。
一方でオフザピッチはまだまだ改善をしなければならないことが山積しています。まずは挨拶の徹底です。指導者に対する挨拶はそれなりにできていると思わなくもないのですが、サポートをしてくださっている保護者への挨拶、対戦チームの指導者への挨拶、対戦チームの選手に対する挨拶など不十分だと感じる場面がたくさんありました。挨拶は形式的にやるものではありません。マナーであったり、感謝の気持ちを伝えるものであったり、その種類は様々あると思いますが、この部分をまずひとつひとつ丁寧に指導していく必要があると思います。また、今回の遠征中には宿題のチェックをバスの中と宿泊施設で行いましたが、遠征期間中に完成しなかった選手が数名いました。これは約束を守ることができていないので、大きな問題だと感じています。このお盆の期間にしっかりとやっておくようにしてもらいたいと思います。その他には食事の量が全体的にやはり少ないと思います。本校の選手は他のチームの選手と比べても身体の線が細く、転倒する場面もよく見られます。やはり様々な大会や遠征等で他チームの選手を観察していても、チームとしての実力が高いチームは身体の大きな選手を揃えているように感じますし、意図的に身体を大きくするためのトレーニングを行っているのでしょう。この時期には次の進路先を求めて売り込みに来る中学3年生がたくさんいますが、高校生と一緒にトレーニングやゲームをしていてもしっかりと戦えているように感じます。ですから、上のレベルでサッカーを競技スポーツとして行っていくためには、先述のようにしっかりと食べることによって身体を作ることは必須状況だと言えるでしょう。
最後になりますが、今回のエスペランサフェスティバルにおきましても本当にたくさんの保護者の方に応援に来ていただきました。特に飲み物や栄養補助食品の差し入れなどたくさんしていただき心よりお礼申しあげます。特に今年は本当に全く雨が降らず、連日35℃まで気温が上昇するという大変厳しい暑さが続いておりますが、どうぞご自愛ください。また16日からはトレーニングを再開し、17日のグーリッド朝倉2nd戦を戦います。グローバルアリーナにて19時より行われますのでお時間の許される方はまた応援していただけると幸いです。
それでは、残り1日の休日を有意義に…。今日はこの辺で…。
追伸…暑い日が続いていますが、エアコンの効いた涼しい部屋でアイスを食べながらスマホでゲームをしているようでは17日のゲームで勝点3を取ることはできません。しっかりと明日は身体を動かし、16日のトレーニングに向けての準備を進めていきましょう。
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