冬休み(前期)のTRM合宿&島原遠征を終えて…。その2

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試合結果

今日は昨日の続きをレポートしていきたいと思います…。

12月25日(土)の思永中とのTRMが終わった後、学校に戻り
青雲館(本校の合宿施設)にて宿泊合宿をおこないました。

これは、新型コロナウイルスの影響で現在の1、2年生は宿泊を伴う
活動を自然教室を始めとして、1度も行っていないので、まずは
合宿・遠征時の生活の仕方をきちんと指導することを目的
として
開催しました。また、本校サッカー部では学業成績に応じて遠征の参加者を
決めていることもあり、今回の島原遠征に参加ができない選手にも次の遠征で
きちんと行動できるようにという願いも込めてわずか1泊ではありますが
実施をいたしました。

まず、今回の合宿で問題だと感じたことは、食事を完食できない選手が大勢
いたこと
です。現在は一昔前のように私が「日本昔ばなし」に登場するような
ご飯の盛り(昭和のアニメですが…。)をしていましたが、今回からは選手が
自分たちでご飯をつぐようにしています。

OBの先輩たちからは「甘すぎる」という声が聞こえてきそうですが…。
しかしながら、結論から言うと、この食事の量では絶対に勝負事には勝てません。
そのことをまずしっかりと自覚をする必要があります。

食べることもトレーニングであり、そのトレーニングを日頃から行っていないことが
現在勝てていない要因のひとつ
だと思います。しっかり食べることができ、強い身体を
つくることができれば、フィジカル面でも自信がついてくるでしょうし、球際で負ける
ことは減ってくると思います。1月以降はこのチームで高校生ともTRMを再開する予定です。
以前は新人戦の時点で高校生とゲームをしていましたので、若干トレーニング計画は遅れている
状況ではありますが、2月の県リーグ開幕に向けてより強度の高いトレーニングを積んでいく
ためにもこの冬にしっかりと身体作りを意識しておこなってほしいと思っています。

なお、夜の過ごし方は比較的落ち着いていたのではないかと思います。
初めて同じ釜の飯を食い、宿泊を伴う合宿という経験だったので、テンションが上がるかなと
思ってはいましたが、翌朝の起床が5時30分だったこともあり、比較的早く寝ていたようです。

なお、明朝の6時集合は時間通りにできました。これは良かったと思います。

さて、26日の朝食を食べたらいよいよ2年ぶりの島原遠征出発です。

正規の遠征メンバーは11名(うちケガ人1名含む)、現地集合組が6名、事情により不参加の
選手が3名ということで、今回は特別な遠征となりました。

本来ならば先述の学業成績でいうと11名しか参加がさせられないのですが、今回は11名ちょうど
しかいない上に正規のメンバーで故障者がすでに最初から1名いるので10名しかいませんでした。

しかもその中にはA戦に出場したことが1度もない選手も4名おり、その選手たちがフルタイムで
A戦7試合出場させるのは体力的にもきついだろうなと思い、今回だけ例外で現地集合が可能な選手の
参加を認めることにしました。このことは保護者の方に多大なるご負担をおかけいたしましたので、
本当に申し訳なかったなと思っています。
ご協力をいただきました保護者の皆様には心よりお礼申しあげます。

さて、2年ぶりの島原遠征の結果ですが…。

12月26日(日)島原市平成町人工芝サッカー場
第1試合 12:10~
東福岡自彊館中 0-1 八代第四中(熊本)
第2試合 15:40~
東福岡自彊館中 6-0 滝尾中(大分)

12月27日(月)島原第二中学校G
第1試合 10:00~
東福岡自彊館中 2-4 野尻中(宮崎)
第2試合 13:00~
東福岡自彊館中 1-4 FCグラーナ武雄(佐賀)
第3試合 15:00~
東福岡自彊館中 0-1 島原第二中(長崎)

12月28日(火)島原市平成町人工芝サッカー場
第1試合 9:00~
東福岡自彊館中 0-4 吾田中(宮崎)
第2試合 12:30~
東福岡自彊館中 3-0 東大宮中(宮崎)

通算成績:2勝5敗(総合順位50チーム中32位)

試合は1日のみ参加の選手や、2日目まで参加の選手等もおり、メンバーの配置には
なかなか苦労をしましたが、それでも初めて行うポジションにもポジティブに取り組んで
くれたので、それぞれの選手が少なからぬ経験値を積み上げることができたと思います。

試合はやはりA戦のみのエントリーでしたので、2勝の結果は想定の範囲内でした。
ただ、敗戦の原因はしっかりと分析をしなければなりません。まず今回の遠征では決定力不足が
露呈された
と思います。決定的な場面をきちんと決めることができていれば、もう1つ、2つは
勝ちが積みあがったことでしょう。敗戦となったゲームももう少し競ったゲームになったと思います。
選手たちがスコアーが開いても、最後まで決して手を抜くことがないことは私も評価をしていますし、
これからも継続をしていってほしいですが、これから福岡県リーグを戦っていくにあたって、いかに
負けゲームを引き分けに、また引き分けのゲームを勝ちにつなげていくのかを考えていかなければ
なりません。
県リーグでは強い相手に引き分けで勝点1を取ることや敗戦でも0-1や1-2で終える
負け方も重要になってきます。大敗は避けなければなりませんし、数少ないチャンスを確実に決める
力も必要になってきます。その意味では今回の島原遠征での戦いを通して福岡県リーグでの戦い方を
注入するのによい教材になりうると思います。

2つ目の課題は基本的な技術の問題です。今回の遠征で両足を使うことができない選手がまだまだ
たくさんいました。苦手な方の足を強化していかないと、福岡県リーグでは得意な方の足にボールを
持たせない守備をどのチームもしてきます。ですから、片方しか使えないと間違いなくボールを
失ってしまいますし、意図的に片方しか使えない選手にボールを持たせる守備をされてしまいます。
ただ、現状として両足を十分に使える選手で11名をそろえることはできません。
ですから、否応なしに練習をしていくしかないのです。得意な足が70点でそれを90点にする
ことは非常に難しいですが、20点くらいしかない不得意な足を50点にすることは、そこまで
難しいことではありません。
意識をして不得意の方の足を使い、ミスをしながらも何度もチャレンジを
繰り返して両足で蹴る技術を身につけていってほしいと思います。

3つ目は基本的な個人戦術の理解度の問題です。サッカーではA戦、B戦の選手に関わらず、ピッチに
立つ以上必ず理解しておかなければならないことがあります。それがプレーの原理原則と呼ばれ、
特に攻撃における優先順位と守備における優先順位を正しく理解しておく必要があります。

それを全員が共有しておかないと良いゲームにはなりません。トレーニングの中で落とし込んでいる
ことはこのプレーの優先順位についてなのですが、まだ全員が理解できているわけではないので、
引き続きトレーニングで理解をさせていきたいと思っています。


以上のことから、今回の遠征を通じて、基本的技術を上げることの重要性を始めとして、プレーの原理原則を理解し、決めるべきところできっちりゴールを奪うことが勝つためには必要だといえます。
このことを選手たちが肌身で感じ、この部分を修正するためにトレーニングに励んでくれれば、
チームのレベルは必然的に上がっていくことでしょう。

また、それ以外にもきちんと日常の学習を継続し、対外模試できちんと結果を出して宿泊を伴う
強化遠征に参加をする
こと。そして、しっかりと食事をたくさん食べれるようにすること。
さらに、強化合宿・遠征のしおりにて試合の反省(分析)をきちんとおこない、同じ失敗を繰り返す
ことなく、常にライバルとして位置付けている昨日の自分を超えることを目標に努力を継続すること。
そのこともあわせてやってほしいと思っています。

とにかく今回の青雲館合宿と島原遠征が現役生にとって初めての宿泊を伴なう活動となりました。
まずは無事に4日間を終えることができてホッとしています。

勝ち負けよりもきちんと安全に活動ができるという実績を残していくことが今は大切です。
今回の合宿と遠征を通じて選手たちは大きく成長をしてくれました。
もちろん、私と一緒にいる時間の長さ(密度)によって、その成長には差があると思います。
私と同じ宿舎で同じ釜の飯を食い、何度もミーティングで話を聞かせてきた11名の選手には、
ぜひこれからのチームを引っ張っていってほしい
と思います。
また、今回一緒にずっと活動することができなかった選手は次回の関西遠征に参加をするために
1月の試験で結果を出せるようにしっかりと年末年始に勉強しましょう。

次の遠征では20名全員をつれていきたいと思っています。そして全員がオンザピッチも
オフザピッチも両方レベルアップした状態で新入生を4月に迎えてほしい
と思います。

まだまだ努力によって自分の力を伸ばしていくことは十分に可能です。そのためには伸ばすために
必要な環境に身を置くことが大切です。

ぜひ、みんなでもっともっと成長していきましょう。

最後に…。

今回の島原遠征では保護者の皆様にたくさんのお力添えをいただき本当にありがとうございました。
遠征前の段階では10名しかピッチに立てない状況でしたが、会場まで選手を送り届けていただいた
おかげをもって無事に7試合を戦うことができました。心よりお礼を申しあげます。

なお、次の関西遠征では現地集合は難しいので、最初から最後まで私にお預けしていただけるように
文武両面に渡って年末年始も含めて指導を行ってまいります。
ぜひ、保護者の皆様も引き続き1月の試験に向けてのサポートをよろしくお願いいたします。

それでは、年内のブログの更新は本日で終了させていただきます。
どうぞ皆様良いお年をお迎えください。

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