高円宮杯全国大会の視察…。

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つぶやき…。

本日は先週土曜日に山口県で視察をしました高円宮杯の全国大会について少し記しておきたいと思います。

高円宮杯 JFA 第36回全日本U-15サッカー選手権大会
12月14日(土)山口県維新百年記念公園ラグビー・サッカー場
1回戦 11:00kickoff
川崎フロンターレU-15生田 0-1 神村学園中等部

高円宮杯は真のU-15(中学年代)の日本チャンピオンを決める大会です。われわれは福岡県リーグ3部で優勝して福岡県大会に出場し、ベスト16で高円宮杯は大会を終了いたしましたが、今大会はその福岡県大会で優勝したチームのみが出場できる九州大会の上位3チーム及び九州リーグU-15の上位2チームの計5チームのみが出場することができるものすごく参加をすることが難しい大会です。

そして、今回私が選んだカードは夏のクラブユース選手権のチャンピオンの川崎フロンターレ生田と夏の中総体の全国チャンピオンの神村学園のビッグマッチです。クラブと中体連を代表するチャンピオンがそれぞれの所属組織のプライドをかけた戦いをくりひろげてくれるに違いないと思い、非常にこのカードに注目をしていました。私自身は中体連に所属をする部活動チームですので、少なからず神村学園を応援していたのですが、最終的に1-0で神村学園が勝利を掴むという結果となりました。よく巷で耳にする言葉の中に「うまい子はクラブ、クラブで通用しない子は中体連」といったものがあるように感じますが、神村学園のサッカーを観ていると中体連にも素晴らしいゲームをする強いチームが存在するということに勇気をもらいます。もちろん、福岡県も含めて県外からチャレンジする選手がたくさんいるのかもしれませんが、そのようなことは抜きにして、高円宮杯の舞台で夏のクラブのチャンピオンで、かつJリーグの下部組織でもある川崎フロンターレから勝利を掴み取ることができることが本当にすごいなと思います。

特にこのゲームは後半に獲得したPKの1点を守り切っての勝利ではありましたが、前半は神村学園の方がピッチを幅広く使ったサイド攻撃で何度もゴール前に攻め込む場面も見られ、互角の戦いを繰り広げていたと感じています。特に両チームともに球際の強さは際立っていましたし、エアバトルも迫力がありました。本当に中学生だろうかと思うような場面がいくつもあり、それはテクニックの部分でもありますし、スピードやパワーの部分でもありました。まだまだ、このレベルにチームとして到達するには相当な時間がかかると感じます。小学校時代にパーフェクトスキルともいうべき技術を習得した選手に対し、高強度の負荷をかけたトレーニングを日常的に行ってスピードやパワーを含めたフィジカル面の強化を行うこと。特に日常のリーグのレベルは高いものでなければならないでしょうし、所属しているリーグのレベルの強度が高くなければ、上位のリーグに所属をしているチームや高校生に胸を借りて強化をしていかなければなりません。とにかく、実際に80分間のプレーを見て日常の強度が全然違うんだろうなと感じずにはいられませんでした。

しかしながら、全国のトップレベルのゲームをリアルタイムに自分の目で観たことは非常に大きな学びにつながりました。ペナルティエリアの中でも3本、4本のパスを通して完璧に崩し切ってゴールを奪いに行く川崎フロンターレのゴール前のテクニックは言葉では言い表せません。トレーニングマッチではまだしも公式戦のしかも全国の舞台でも自分たちのスタイルを崩さず、徹底してこだわり続けるそのスタイルは本当にすごいなと感じました。普通なら「シンプルかつスピーディにシュートで終われ」と言ってしまいがちなところをあくまで「俺たちのサッカー」にこだわる川崎フロンターレの姿勢もまた学ぶべきものがありましたし、逆にペナルティエリアの中でもゴール前にしっかりとブロックを形成し、シュートを打たれても絶対に逃げることなく確実に身体にボールを当てる、また手や足を出してPKを与えてしまいがちな場面でもじっと我慢して手も足も出さずに相手の出方をうかがう神村学園の守備もまた勉強になりました。2月から始まる福岡県リーグ2部のチームにもドリブルを得意とするチームは少なからずありますので、そのようなチームと対戦する時に今回観た守備のやり方が活かされる時が来ると思います。

このように、両チームとも自チームの持ち味を十分に出し切った素晴らしいゲームを展開してくれました。移動時間は往復で4時間以上かかりましたが、それでも学びの多い時間となりました。自チームの選手達にも今回のゲームで観たものをどんどんトレーニングやゲームの場で還元をしていきたいと思います。
さて、春の九州大会につながるU-14大会の2回戦まで残すところあと2日となりました。ようやくインフルエンザ等で離脱していた選手も戻ってきてイツメンは揃いつつあります。もちろん、今でも学級ではインフルエンザ等の流行性の病によって欠席をしている者も多くいますので、まだまだ油断はできません。また、21日のU-14大会以降も山笠リーグ、八代遠征、島原遠征と続きますし、年始には山口で開催される私学大会もあります。この私学大会が終われば、またU-14の3回戦、4回戦が行われるということで、これからの3週間余りは非常に重要なゲームが続いていきます。ぜひ、この3週間余りでたくさんの経験を積んで強くなってくれることを期待しているしだいです。

それでは、そろそろ日付も変わりますので今日はこの辺で…。
明日は木曜日で朝と夕と2回トレーニングができますので、しっかりと強化をしていきたいと思います。

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