令和4年度 福岡県中学校U-14サッカー大会1回戦の結果(12/4)

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試合結果

令和4年度 FFA 第13回堺整骨院杯福岡県中学校(U-14)サッカー大会
12月4日(日)福岡市立姪浜中学校G
1回戦 9:00~
東福岡自彊館中 5-0 壱岐中
※2回戦の組み合わせは現時点では未定です。

今日から新人戦の敗者復活戦がスタートしました。今日は夜中から明け方にかけて雨の予報が出ていましたので、ピッチコンディションに多少不安がありましたが、幸いなことに水溜まりなどはなく、十分にボールが動かせるピッチでした。

さて、今日のゲームを振り返るにあたり、残念ながらトレーニングの成果が十分に発揮できたとはいいがたい内容でした。ゴールを奪えてはいるのですが、きちんと崩し切ってゴールを奪えた場面はあまり記憶に残ってはいません。相手をよく観て有効かつ効果的な立ち位置を取ることができず、サイドのレーン(エリア)でも、中央のレーン(エリア)でも数的優位を作ることができませんでした。正しい立ち位置を取って相手と相手の間でプレーすることができれば、グラウンダーのインサイドキックのみでサッカーは成立します。日本代表とスペイン代表のワールドカップを観てもスペインはボールを保持している時に中盤のエリアではほとんど身体接触はしませんし、シンプルにインサイドキックで止めて蹴るを繰り返し、日本のディフェンスを動かしていました。
われわれもスペインのように身体接触をできるだけしないで、サッカーをすることを目指していかなければなりません。決してスペインのフィジカルが弱いことなどはないのですが、今年の自チームに関しては特に1年生の出場が多いうえに2年生も小柄な選手が多く、フィジカル面ではどうしても勝ちきれないので、そのようなサッカーを要求しています。
しかしながら、スペインのようなサッカーをしていくためには、いくつかの力が必要になってきます。

まず1つ目は止める蹴るの基本的な技術です。キックの構成要素を正しく理解し、動きながら止める蹴るができることが重要です。キックの種類が豊富であるに越したことはありませんが、まずはインサイドキックとインステップキックの2種類が両足同じように蹴れるようになることを目指しています。また、正しいキックをするためには、正しいポジションにボールを置く(ファーストタッチコントロール)ことも大切です。2タッチ目にはすぐにボールが蹴れる場所にコントロールできることも目指しています。

次に1つ目をクリアーできたら2つ目は観る力です。ボールだけを観てしまうことをボールウォッチャーと言いますが、例えば攻撃時における観るポイントは、ボールだけではなく、相手のゴール、相手GKの位置、自分をマークしているプレーヤー、ボールを持っている味方のプレーヤー、ボールを持っていない味方のプレーヤーなど、実に様々なものを観る力が求められます。観ることによって判断が生まれ、その判断をより速くより正確に行い、その状況に応じた正しい選択肢を選び取る力をもった選手が次のステージで戦える選手だと思っています。

「観て、判断して、決断するスピードと正確さ」がサッカーには必要不可欠です。もちろん、すぐにできるものではありません。しかし、サッカー選手としての目指すべきゴールが明確になれば、逆算して自分が現在どの位置で躓いているのかを考えることができるようになります。まだ観ることを要求する前の止めて蹴るが上手にできなければ、何度もパス&コントロールのトレーニングをドリルで反復してその技術を身につけましょう。もし、パス&コントロールの質はある程度向上して観る力を向上させる段階にきている選手は、同時に観ることができるものを増やしましょう。そして観るものが増えてきたら次は判断のスピードを上げる意識を持ちましょう。選手個々人の能力には大きな差があります。ピッチに立っている11人のなかでも大きな差があるのが現状です。しかし、昨日よりも今日、そして今日よりも明日と自分自身のレベルを一人一人が意識して高めていくしかありません。指導は1対17で基本的に同じトレーニングを同じ時間行います。課題はそれぞれ異なると思いますが、自分の現在地をしっかりと認識し、自分のレベルを引き上げるためのトレーニングを自分自身で考え、意識して臨む必要があります。私が指導したからうまくなるのではありません。選手一人ひとりが主体性をもって自分自身の課題と向き合うことが大切です。私が提供するのは多くの選手がゲームの中で躓いている場面を切り取ってトレーニングで再現しているにすぎません。もちろん、その状況で使用可能なプレーの選択肢は複数与えていますが、最終的に選択肢Aを選ぶか、Bを選ぶか、それともCを選ぶかは選手自身となります。その選んだ選択肢が正しいものであるとともに、その選ぶスピードもプレッシャーの速い状況下で選び取れるようになるところまでトレーニングをしていきます。
さて、最後に今日は普段のトレーニングで要求していることを文章で書いてみました。人は耳から入った情報だけだとすぐに忘れてしまいます。文章を目で見る。音読してみる。大切な部分をノートにメモをする。学びの方法はいくつもあります。とにかく何事も上達するためには学び続けるしかありません。今はワールドカップという世界最高峰の教材が目の前にありますし、その他にもYouTube動画も数えきれないほどたくさんあります。もちろん玉石混交ですから、必ずしも良いものばかりではないかもしれませんが、とにかく良いプレーをたくさん観て、たくさん真似をしていきましょう。そのなかで自分自身のプレーを磨いていってくれたら嬉しい限りです。
さぁ、1回戦を突破しましたので次は2回戦です。2回戦まで2週間のトレーニング期間がありますので、その間にしっかりと修正をして臨みましょう。それでは、明日は朝練はお休みですが、3年生の課外授業があるので今日はこの辺で…。
ワールドカップはビデオ録画して今日は寝ます…。おやすみなさい。

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